● 余市町出身の宇宙飛行士・毛利衛さんが講演
日本人として初めてスペースシャトルに搭乗し、2023年から余市宇宙記念館の名誉館長を務める毛利衛さんの講演会とパネルディスカッションが、11月16日に余市宇宙記念館で開かれ、地元の日本宇宙少年団余市分団の皆さんなど約120人が参加しました。
毛利さんは講演で、宇宙から観測されたデータを活用した最先端科学技術が地図アプリなど身近なツールに利用されていることについて解説しました。続くパネルディスカッションでは、「ワインが牽引する余市の未来」をテーマに齊藤啓輔町長や地元のワイナリー経営者ら5人と宇宙からの視点を交えた議論を繰り広げました。
イベント終了後に取材対応した毛利さんは「宇宙技術の発展は今後10年が勝負の時期です。宇宙データをアプリ化し、農業や漁業、林業などの現場で活用できるようになれば、これらの技術が日常生活に浸透するでしょう」と宇宙技術の発展と町づくりについての考えを語りました。また、日本宇宙少年団余市分団の皆さんに向けて「子供たちは最先端の科学技術を当たり前に使いこなす世代として育ちますが、AI(人工知能)時代には個性を持つことが重要です。情報が均一化する中で、自分ならではの特長を持つことが求められます」とメッセージを送りました。
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